採用の実績
1.生活協同組合おおさかパルコープ様 導入台数459台
生活協同組合おおさかパルコープ様は、燃費テストの結果を受けて、次に配送担当者が実際の業務で使用する場合の燃費改善率の変化を調査しました。寝屋川支所のLPガス車、鶴見支所のガソリン車それぞれ10台にEオイラーを取り付け実車走行テストを実施しました。
実車テストは1月25日から3月5日までの6週間に渡って行われ、前半の3週間はEオイラーを装着せず、後半の3週間は装着して走行しました。給油を毎週金曜日に指定し、満タンにしたときの給油量と走行距離から担当者別の燃費改善率を算出しています。
ただし、鶴見支所のガソリン車の中で指定した期日に給油されていないなどの不備により燃費の比較ができなかった担当者のデータは除外しました。
集計データの解析
担当者が申告した数値の相関関係を調べるため、統計学の手法を使って解析しました。
X軸に給油量(ℓ)、Y軸に走行距離(㎞)を取り、各担当者の数値をプロットして相関図を作成し、グラフの直線から乖離した誤差の大きいデータを特定します。
LPガス車
ノーマル車
グラフの直線をy=ax(aは係数)とすると、a=y/x=1165.1ℓ/3813㎞ ≒ 0.306となり、グラフより明らかにエラーと考えることができるNO3、10の2台の数値を除くと、グラフはy=0.306xで表されます。
Eオイラー装着車
同じように、a=y/x=1133.06ℓ/4118㎞ ≒ 0.275 となり、グラフより明らかにエラーと考えられるNO3、9の2台の数値を除くと、グラフはy=0.275xで表され、Eオイラー装着後の燃費改善率は111パーセントとなります。
ガソリン車
ノーマル車
a=y/x=566.8.1ℓ/2544㎞ ≒ 0.223 となり、グラフはy=0.223xで表されます。
Eオイラー装着車
a=y/x=548.97ℓ/2690㎞ ≒ 0.204 となり、グラフはy=0.204xで表されます。
ガソリン車の場合はサンプル数が少ないためすべての数値を使った関係で、Eオイラー装着後の燃費改善率に変化はなく109.17パーセントとなります。
実車走行テストの結果
今回のテストの目的は、担当者が実際の配送コースを走行する場合、どの程度の燃費改善率になるのかを調査することでした。
燃費の平均改善率が前年の走行テストの結果より低くなっている原因として、三つの理由が考えられます。第一の理由は、前年の実験時と比較すると実際の配送コースは走行距離が長く、走行時間が異なるなど物理的条件が毎日変化することがあげられます。
また商品の積み降ろしのためにエンジンの始動や停止回数が多くなり、信号待ちなどによってアイドリング時間が長くなっています。
次に、担当者のコメントにもあるように、テスト期間中の気温の高低差が大きかったため、担当者がエアコンのオンオフや温度の設定変更を繰り返して結果に影響を与えたと考えられます。また、担当者の性格や運転時のクセ、方法によっても数値に大きな開きが出ています。
459台の車両にEオイラーを導入
実車テストにおいても10パーセントの燃費改善効果が確認されたことから、おおさかパルコープ様は配送トラック437台、業務使用車35台を含めた保有する459台全ての車両にEオイラーを導入することを最終決定されました。
実車テストの平均燃費改善率(110%)から初期費用の回収年数を試算すると約1年4ケ月となります。パルコープ様の場合、大阪市の中心部を営業拠点としているため配送トラックの月間走行距離が平均約600㎞と他の事業者と比較して少ないのが特徴です。走行距離が長ければ長いほど燃費の改善効果が大きくなることから回収月数はさらに短くなります。
また、改善率が平均値に届かない担当者に対し、エコドライブの実践など会社組織をあげて平均値に近づける取り組みをすることで、さらに回収期間を短縮することが可能となります。
2.株式会社ニューパック住友様 導入台数 43台
株式会社ニューパック住友様は、燃費テストの結果からEオイラーが燃費を大きく改善することを確認しました。Eオイラーの導入によって燃料費の大幅な削減につながることが期待されることから、43台の配送車両に導入することを決定されました。
【燃費比較】
車種 | 未装着時の燃費(㎞/ℓ) | 装着時の燃費(㎞/ℓ) | 改善率(%) |
---|---|---|---|
トラック | 10.43 | 12.24 | 117.35 |
ハイエース | 10.26 | 14.33 | 139.67 |
3.生活協同組合とくしま生協様 導入台数 169台
生活協同組合とくしま生協様は、いち早く平成20年9月、保有する169台すべての車両(配走トラック142台、普通車27台)にEオイラーを取り付けています。
導入前の平成20年4月~8月の5ケ月間と導入後の平成21年の同じ期間の燃費を比較すると、平均114.1%向上しました。導入後の実際数値からも期待通りの燃費改善効果が確認されています。